シャローム(イスラエルの言葉でこんにちわ)
またびのまさるです。
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入国からエルサレムまで書きます。
まとめにしようと思ったのですが、ベツレヘム、ヘブロン、ジェリコ、テルアビブ。
どれも個性的なので分けて書きます。消化できていないことも沢山あるので。
イスラエルとパレスチナをまとめて一つの記事にするというのは、ちょっと無理があるなと感じました。
アンマンからのバスは6時30分発というが、実際に出たのは6時45分。ひどいよ。30分前に来いって言うから6時に来ていたのに。
JETTのバスは多分当日でも買えます。乗っていたのは10人程。11ディナールです。去年のブログでは7時発となっていたので、注意してください。
「6時30分出発予定の実際6時45分です」
1時間ほどでヨルダンの国境に着く。
ここで、出国税10ディナールを払い、また出国スタンプを押してもらうカードに記載事項記入する。パスポートは一時預かり。バスに戻って待機。結構待ちます。その間にバスは満員になります。そこでパスポートが返されます。JETTバスの人はチケットを見せれば無料です。
その後バスはイスラエル国境に向かいます。
荷物検査をして、すごく順調に行きましたが、最後、僕のパスポートの最後のページを見て、
「この紙を書いて、ベンチに座って待つように」
と言われました。最後のページに押してあるスタンプは、キルギスに、ウズベキスタンに、イラン。だから最後のページにわざわざ押したのか?
目の前では他の日本人がすんなり通過していきます。
本当にすんなりです。多分、滞在日数と滞在都市を聞かれる位だと思います。
残っているのはアジア人は僕一人。
まあ仕方ないか。イラン行っているし、ウズベキスタン行っているし。
1時間ほどして名前を呼ばれます。
立ち話で質問を受けます。
「あなたイランに行っているけど、どうしてビザがないの?」
まさか!そうきたか?
英語で説明するのは難しいけど、空路でテヘランに着いて、E-VISAだったことを説明するが
言葉では説得力がないんだよな。
そこで、「今、見せるから待ってて」と伝え、E-VISAのプリントアウトした紙を探す。
捨てちゃった。。。。
多分、イランに行ったことの証拠がないように、捨てたんだよな。
そうだ。
写メっておいたはず
i-podを見ると、写真が残っていた!
それを見せると、納得したようだった。
その後またしばらく待つ。
また30分ほどして呼ばれ、旅の行程を聞かれる。
提出した紙に行った国を全て書いたので、話がスムーズに進む。
国の数、全体の旅の予定、仕事は何か等聞かれたが、答えに詰まるような質問はなかった。
その後またベンチで待ちます。携帯の充電コーナーもwi-fiも売店(午後には閉まる)もあります。
30分程で、また呼ばれ、小さい青い紙を渡されます。
これが許可証。
もらったらもう素通りで通りぬけられました。
出て右に進むと、奥にエルサレム行きのバン(マルシュートカみたいな車)に乗ります。
10ディナール。ヨルダンのお金で払えます。
はっきり言って、中国とキルギスの国境の方が、厳しいし、時間がかかりました。
世界一厳しい入国審査ってのは、ちょっと?ですね。
ここから急に脱線します。
それもすごい脱線です。
情報が欲しい人は飛ばしてください。
車中、ずっとキャロル・キングの「Been To Canaan」をリピートして聴いていた。
緑に生い茂る畑、まん丸の丘が続いている
Room enough to do what we will
何をするにも十分な部屋
Sweet dreams of yestertime
あの日の想い出が
Are running through my mind
心を駆けていく
Of a place I left behind
私が置いていった場所
Been so long, I can’t remember when
ずいぶん経ったから、いつのことか思い出せないけど
I’ve been to Canaan and I want to go back again
私はカナンにいたし、もう一度戻りたい
Been so long, I’m living till then
ずいぶん経ったけど、私はその時まで生きていたい
‘Cause I’ve been to Canaan and I won’t rest until I go back again
だって私はカナンにいたし、もう一度戻るまで決して心休めないから
Though I’m content with myself
今の自分には満足はしてるけど
Sometimes I long to be somewhere else
時々、どこか違うところにいたいなと本当に思う
I try to do what I can
できることはしようとはしてるけど
But with our day-to-day demands
毎日毎日やらなきゃいけない重荷を抱えていて
We all need a promised land
私たちみんな、約束の地「カナン」が必要なの
And it’s been so long, I can’t remember when
ずいぶん経ったからいつのことだったか思い出せないけど
I’ve been to Canaan and I want to go back again
私はカナンにいたし、もう一度戻りたい
Been so long, I’m living till then
ずいぶん経ったけど、私はその時まで生きていたい
‘Cause I’ve been to Canaan and I won’t rest until I go back again
だって私はキャナンに行ったことがあるから,再び戻るまで心休まらないから。
Oh, I want to be there in the wintertime
冬の季節にいたいな
With a fireplace burning to warm me
あったかい暖炉と
And you to hold me when it’s stormy
嵐の時に大丈夫だよってぎゅっとしてくれるあなたと
車窓に流れる景色を見て
カナンに来たんだな
と感慨深い。
僕が働いている児童養護施設の最初の担当が
カナン寮だった。
聖書に「約束の地」「乳と蜜の流れる地」と書いてあるその場所を今旅している。
カナンっていう言葉の意味が、調べてもよくわからなかった。
安息の地ってなんだ?
乳と蜜が流れる地ってなんだ?
それは今でもわからない。
でもこのイスラエルの旅で何かわかればいいと思う。
そして、僕が帰って、僕が感じたカナンを
カナンの子供、そして児童養護施設の子供に伝えたいと思う。
みんなの児童養護施設での生活は、大きな物語の一部なんだと。
歴史という大きな物語の中で、僕たちは生きることもできるし、安住の地を感じることもできる。
そして、僕は彼らがカナンだと感じるものに、少しは役に立てているのかな?これでいいのかな?もっとできることがあるんじゃないかな?いろんなことを考えていると涙が出てきた。
これは悲しいからじゃない。
うまく言葉にできないけれど多分感動しているのだと思う。
僕にとってのカナンは上田なのだろうけど、でも自信を持ってここだって言える程でもない。
正直に言うと、学校とか家庭とかよりうも、通っていた学童保育の方により郷愁を感じる。
いろんな境遇の子供がいて、僕たちは放課後から日が沈むまでの短い間、ただただ遊んでいた。
子供だけの時間があった。
だからカナンは別に家庭だけであることはないし、また幼少期にカナンを感じることができなかった人も、大きな物語の中で、エジプトを出て40年彷徨って、緑豊かたなカナンに着いた感動を、一緒に共有することができるのだと思う。
土曜日の夜に決まってチャーシューを煮るんじゃなくて、いろんなことに僕はもっとチャレンジしてもいいんだろうな。こういう考えも、仕事を離れたから分かるもので、仕事中はいつも成立することが最優先なんだよな。反省。
バスは非情にも30分ほどでエルサレムのダマスカス門に着く。
涙は拭いて、宿に向かう。
大脱線以上!
エルサレムの宿は総じて高いです。
20ドル以上はします。
ここのホステルは元映画館。
外観からもわかります。
「CINEMA HOSTEL JERUSALEM」
場所はオールドタウンからは離れますが、トラムですぐですし、歩いていくことも充分できます。
キッチンも広く、何より共用部分がアホみたいに広いです。
それは元映画館ですから、段差のあるフロアと広いバルコニーがあります。
夜には毎日ビデオ上映があります。
ポップコーンが無料なのがいいんだよね。
出来てまだ二ヶ月だって言うので、口コミは少ないですが、かなり最高な宿です。
ただ下にクラブがあって、土日の夜はまあまあうるさいです。
僕はいびきをかくので好都合ですが。
そしてもう一つ最高なのは、目の前がアジアンショップ。
そばもうどんも手に入ります。エルサレムで。自炊できます。フォーは安くて量が多いです。
僕はこのドミが好きですね。wi-fiのパスワードもイカしている。
到着初日は15時には着いたのですが、宿が居心地よくて、観光しませんでした。
後で考えるとこの夕方の時間にオリーブの丘に行っておくべきでした。。。
エルサレムはとにかくごちゃごちゃだ。
遺跡やら教会やらモスクやら、とにかくすごいものがごちゃごちゃと割と説明もなく、建っている。
そして観光客も多く、意外と動きづらい。
写真を見て欲しい。
エルサレムのオールドタウンははまさに、トルコやイランのマーケットの構造そのもの。
それはそう70年から1948年までローマ帝国そしてイスラム勢力の土地であったから。
エルサレム観光には少しコツがいるように思う。
僕はまったく段取りがうまくいかず、ミスミス3泊してしまった。
2泊で十分だ。
僕の反省を踏まえて以下推奨ルートとコツを書きます。
と言っても失敗した人の話なので、過度に期待しないでください。
オールドタウン内は結構見所が多いです。
①聖墳墓教会
②岩のドーム
③ヴィア・ドロローサ(キリストが磔の十字架を担いで歩いた道)
④嘆きの壁
⑤最後の晩餐の場所・シオン門の近くと教会
ポイントは②の岩のドームですね。
時間が朝7:30から10:30まで,12:30から13:30まで(夏時間は1時間遅れます)
金曜日と土曜日は入れません!
これは朝に行くべきです。8時前がいいと思います。
ツアーの人たちが朝食を食べた後に押し寄せる前に入ってください。
すんなり入れます。
つまりこの岩のドームをまず最初に観光するルートが一番効率がいいと思います。
またび的推奨ルート
①7:30 岩のドーム
②8:30 ヴィア・ドロローサ(キリストが磔の十字架を担いで歩いた道)
ツアーの団体がたくさんいるので、気に入ったツアーというか巡礼の団体の後についていくことをお勧めします。結構わかりづらいですし、巡礼についていくと一緒に祈れるのでいいです。
③10:00 聖墳墓教会 ヴィア・ドロローサを辿れば、教会に着きます。この流れは鉄板。
④12:00 昼食
⑤13:00 嘆きの壁(別に夜でも大丈夫です。夜はライトアップされます。
⑥14:00 最後の晩餐の間・シオン門
⑦15:00 オリーブの丘で夕日を待つ。(これ重要です!朝は朝で綺麗です)
⑧19:00 時間と体力があれば、ここでもう一度聖墳墓教会で最後に教会を閉じる場面が見られます。
でもただ扉を閉めるだけですけど。
多分、最初にこのルートを知っていたら大分助かったと思います。
僕は岩のドームは二日目になったし、オリーブの丘もはまりませんでした。
午後にエルサレムに到着した人は、まずオリーブの丘に登るのがいいと思います。
個人的にはオリーブの丘とヴィアドロローサから聖墳墓教会がエルサレム観光のハイライトだと思います。岩のドームはイスラム教の聖地ではあるでしょうが、やはり少し元気がないです。嘆きの壁は一瞬でああってなる感じです。
エルサレムは外から(オリーブの丘)から眺めるのがよろし。
イエス自体もその当時は異端の扱いを受けていたから、多分エルサレムの市街地の中といよりは外から眺めることの方が多かったように思う。
個人的には、オールドタウン内でパワーというかを感じなかったし、とにかく人が多いから俗です。
外から見るとよくわかりますが、宗教都市というよりは要塞都市、城です。
この後に行く、ベツレヘム、ヘブロン、そしてジェリコの方が聖地という感じがビシビシします。
イスラエル博物館をどこの日に持ってくるかというのがエルサレム観光の悩み所。
なぜなら中心部から離れているし、コレクションの数も施設の面積も広く、軽く4時間はかかる。
営業時間は10時から17時と通常運転。この時間帯に4時間とられると、ほぼ他の観光がしづらくなる。
また入場料も50シェキル(1600円くらい)なのでバカにならない。
この博物館の独自性といえば、死海文書と人型の形をした棺とあと不思議な造形の土偶みたいな感じか。エジプトやイランや近隣諸国のものもアメリカのどこかから寄贈されたとかでたくさんある。
でもそれはこの地の歴史をなぞるものではなく、展示してあるに過ぎない。
また紀元前のものが多く、イスラーム統治下における展示というものがあまりないため、この地の歴史の変遷が見えづらいもの難点だと思う。
死海文書はヨルダンのアンマンの博物館にあるし、多分エジプトの展示はエジプトで見た方がいい。
そうすると結構、イスラエル博物館は飛ばしてもいいように思う。
そしてエルサレムの一日を是非、ベツレヘムとかヘブロンとかジェリコ・死海など郊外に足を伸ばす日に当ててほしい。その方がよっぽど歴史がわかる。(特にジェリコ)
Lifta村を取材したニュースがあったので載せておきます。
次回に続きます。
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