ベラルーシの光と影 過去と現在 そして シャガール

ベラルーシ




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またびのまさるです。

僕はベラルーシでわざわざ10日のタイプCピザを取りました。

シャガールの育った家があるビテプスクに行くには、やはり2日のトランジットビザではとてもとても足りないのです。

ただ実質僕がベラルーシに滞在したのは4日。ミンスクとビテプスクの2都市。

でもこの2都市が対照的過ぎてある意味面白かった。

まずは、僕がミンスクにいる間書いた日記を読んで欲しい。

僕がミンクスで感じた閉塞感はまさに

ベラルーシの独裁者ルカシェンコによるところが大きいように思う。

クシャミが止まらない。

緯度が上がったのか太陽の光がまろやかだ。

日に当たっていても涼しいのだろう。

身体が適応できずにいる。

涼しいけれど宿で洗濯物はすぐに乾く。

乾燥しているけれど、川が流れ緑も豊かである。

旅行者であると注目は受けないが、それがそこに居ないように思われているような錯覚に囚われる。

なんか真面目なんだよ。

ベラルーシ。

駅の線路をくぐる地下道で流れるアナウンス。ロシア語と英語と続く。天井の低いトンネルに響く無機質な声。

頭が痛く、気が狂いそうになる。

何なんだこの町の違和感は。

道路は広く、戦車が通りやすい仕様だ。建物は一つずつ大きく、そこにマックやケンタ、海外ブランドのテナントが入っている。

歩いて次の建物に移動するには恐ろしく長い。

そして退屈だ。

目抜通りで写真を撮る。

ちょうどいい感じで景色が抜ける。

つまり人混みがなくスカスカなのである。

旧ソ連時代の体制から段々市場を開放しつつある中、多様性の乏しさが目立つ。店を構えているほとんどんが海外の会社。屋台や出店と言ったスモールビジネスは稀少だ。

僕はただの通りすがりのヤポーニャだ。

だけどこの半年通り過ぎる中で、見つめるという事をしてきたように思う。

そして僕がこのミンスクを見つめた印象は

恐ろしく退屈な街だってこと。

しばらくいたら少し気がふれてしまうかもしれない。

僕は多様性のある街が好きだ。清潔かどうかは別として人々がせめぎ合って商売してワーワーしている街が好きだ。

キエフがそうだった。出店、屋台の多い事。若者が楽器を演奏したりダンスをしたり、何かが起きようとしていた。それは僕が上京して95年の渋谷の雰囲気があった。

人は僕を左翼という。

みんな言葉の意味がわかっているのかな?

確かに僕は脱原発だし、憲法改正に反対だし、安保法案、秘密保護法、共謀罪、黒田バズーカー、自衛隊の文民統制の緩和など安倍政権で行われてきたこれらに反対だし、廃案、やり直したいと思っている。

それを人は左翼という。

バカなのか?

左翼が標榜する社会は、一部による権力集中と多様性を認めないという姿勢。まさにこのミンスクの街そのものだ。

ぼくが一番嫌悪する社会だ。

ぼくは人は自由であり、誰にも物理的、精神的、経済的に拘束されない事を最善と考えている。

考えて欲しい。僕が安倍政治に反対しているのは、別に国家を転覆して共産主義の政党の管理の下で財産を再分配する事なんかじゃない。

それは明らかに物理的にも経済的にも政府によって拘束されている。だから僕の主義には明らかに反するんだ。

じゃあなんで安倍政治に反対するのか?

僕はただ自由が欲しいんだよ。

自由を守りたいんだよ

なにものにも縛られたくない

原発は何より事故により僕らの住まい、土地に住めない不自由を生む。そして他の電力を削る事で原発に依存する事で電力の多様性を奪う。安保法案もしかり自衛隊が出動する場面が自国の防衛に留まらない。そうなった時僕たちの身体的自由は保障されない。移動の制限も受けるし、何よりも自衛隊だけでは足りなくなる事態も想定しないといけない。

憲法改正も気に食わない。人権を生来与えられたものとして考えるのはおかしい、義務があってはじめて権利があるという国民の権利を拘束する改正を自民党草案には盛り込んでいる。それこそ不自由な社会である。

黒田バズーカは経済的な拘束だ。既に日本円は、下落している。

タイで日本人はケチだと言われ始めているのは、日本円がそれだけ下落した故だ。

今中国も韓国もタイもインドも日本を旅行してホテルと新幹線は高いけどあとはすごいチーパーだねってそういうところに来ている。

日本はチープな国になりつつあるんだよ。

円が下落しているというのは預金の価値が下落しているということ。

しかも銀行の金利はクソだ。

100万預けてもAtmで間違えて手数料を取られたら1年分の利子は飛ぶ。

僕は今1年海外旅行をしているのも、そのためだ。

日本円がこれ以上下落したら、デフォルトしたら、僕らはもう海外になんてとても行けない。

しかも島国。飛行機代も大変になる。

街に腰掛けて海外の旅行者相手にチープだよを売り商売することになる。それはあり得ない将来じゃない。だから今のうちに日本円の価値を最大限味わっている。

それでももう10年前ほどじゃない。

長くなったね。

熱くなったね。

でもこのベラルーシに来てすごい感じたんだよ。

簡単に左翼って言葉を使うんじゃないって。

左翼の残骸が のこるベラルーシで吐き気がする位に左翼ってこと、共産主義に嫌悪感感じまくりなんだ。

意見が違う、主流派じゃないという理由で左翼なんて言うんじゃない。

もう左と右の対立は成立しない。

これからは政府と巨大企業が親和性をもち結託する中で個人、市民が如何に政府に働きかけて、巨大企業にも社会的責任、当たり前の出費をしてもらうようにするかの対立なんだよ。バーニーサンダースがこの間言ったね。Amazonはベソスが年500億稼ぐ中で倉庫で働く従業員は給料では足りずにフードスタンプを利用してるって。

企業が一人勝ちする中で従業員を貧困に落としいれその保障を税金に頼る。これが今の世界なんだよ。日本も同じ。低賃金、長時間労働の陰で内部留保を溜め込み役員報酬を増やしている。

右左じゃない。持つものと持たざるものの対立なんだ。

政府を巡っての綱引きをしていてここ20年は企業側に引っ張られすぎている。

僕は組織や集団さらには大きな物が嫌いだ。

それがここミンスクにはあり、日本もそうなりつつある現状に憤りを感じているし、そういうと左翼だという誤りも許せない

ぼくはただ自由 誰にも拘束さえ得ない自由をそれだけを求めている。

めちゃくちゃ病んでいるよね。

たった2日でこれだ。

僕の勝手な印象だけど、ミンスクはセンスのない為政者が街を政府の権威を誇示するために作った。さらに市場開放を大手の企業に委ねている。スモールビジネスはほぼ壊滅だ。これじゃあつまらない。

だからこそ言う。

ぜひ

「ヴィテプスク(Vitebsk)にも行って欲しい!」

なんという壮大な前フリ

シャガールの故郷・ヴィテプスクはこんなところ
もうミンスクと全然違う。
この街は歴史や時間の流れが途切れることなく続いている。
そしてヴィテプスクはなんといっても

「マルク・シャガールの故郷です」

僕はただこれだけの理由でこの街に行くことを選んだ。

シャガールはこう言っている。

「私の芸術の根っこを育ててくれた土はヴィテブスクだったが、樹木が水を求めるように、私の芸術にはパリが必要だったのだ。私が故郷を離れる理由はそれ以外になく、私は絵画において、つねに故郷に誠実だったと信じている。」

そう言われたら、シャガールの故郷を見ざるをえないよな。

川がまた黒く空や教会を反射して美しい。

そして教会では独特な鐘の音(ドラムみたいに演奏している)

さらに祈りの歌も、合唱のようで美しい。

ウクライナでも祈りはとても美しかった。

ミンスクで見たどの教会よりも印象に残る。

この雰囲気を幼きシャガールも感じていたのかもしれないと思うと感慨もひとしおである。

そして宿。

これはドミトリー史上一番綺麗なドミトリー、場所もいいし、スタッフの女性が毎日変わる。みんな何故か美人。

Hostel X.O.

一泊6ドル。

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さらには最強のスーパー。

品揃え、商品の質、値段の安さ、この旅史上最強のスーパーと言っていい。

テンション上がりまくりです。

宿のキッチンも使いやすく、他に使う人がいないというのが一番の理由だが、

腕をふるっていまします。

夜には、劇場で芝居を観劇。

チケットは8BYN(4ドル)。

一階は大劇場で、今日は2階の小劇場。

舞台は老婦人の部屋のワンシチュエーション。

映画「イブの総て」のような話。

昔、女優として名を馳せた老女が、お手伝いの女性と暮らしている。

そこに若い男(息子か?)がやってきて、男が彼女に現実を伝える。

それを聞いた老女は酒に多量の睡眠薬を入れ、自殺するという話だと思われる。

驚くのは、老女とお手伝いの女性の俳優としての凄み。

お手伝いは常に気難しい面倒な顔をしており、とても好きな芝居である。

そして老女は舞台に出てきたときからもう鳥肌が立つ。

少し曲がった背中、濃いメイク、そしてしわがれた太い声。

小劇場と言っても廊下のホールみたいなところでやるから、なぜか最前線の僕は役者とものすごく近い。

この距離感で目の前で、役者が演じるという迫力。

カットがかかる映画とはまた違う醍醐味だ。

観客である僕のため息や驚きすらが芝居の一部になりそうな緊迫感。

キエフで楽しんだオペラやバレエも美しく、楽しかったが、狭い空間で行われたこの3人の芝居に僕はそれ以上の感動を覚えた。

ほぼ毎日何かやっているので観ることをお勧めします。

入り口のKaccaで買えます。12:30~です。

そしてシャガールに出会う。

シャガールの家博物館は入場料2.5BYNに写真1BYN。

実際に当時の家で、当時の物を置いてあるという。

絵があるわけではないが、シャガールと妻、家族の写真がある。

この狭い家に、大家族で暮らしていた。

庭にはリンゴの木があり、たくさん実をつけていた。

観光客がそれをもいで食べていたので、僕も真似をした。

手には5つのリンゴ。

これは

「シャガールの家のリンゴです」

それを今僕は口にする。

不思議な感覚です。

歴史の中の憧れとしての人物と、現実にリンゴを通して繋がれるようなきがする。

ここに来て本当に良かったと思う。

9月がオススメですね。

リンゴは無料で、数に制限はないようです。

そしてシャガールのアートセンターにはリトグラフやスケッチがあります。

こんな絵も描いていたのかとか、故郷の絵もあるので、楽しめます。

ただ写真は撮れません。

アートセンターの近くこの写真のへきががあるので是非見てください。

隣に洗濯物が吊るしてある、団地の一角にあります。

近くの音楽学校から演奏する音が聞こえ、芸術、生活が一体となっているいい雰囲気です。

また

このヴィテプスクからリガに行く、長距離バスが22:30分に出ているので、便利です。

43BYN(約2000円)です。

どうやらキエフからビテプスクにも直通バスがあるようですが、詳細は分かりません。

ミンスクからは電車で8BYN 10時に出て14時過ぎに着きます。

なのでベラルーシの推奨ルートは

キエフ夜行22時→ミンスク1泊→ヴィテプスク1~2泊夜行で→ラトビアリガです。

リガには朝9時くらいに着くので、強行日程の場合は、バスターミナルで荷物を預けて、市内観光をして、夜タリンに向かうのもアリかもしれません。

結論

ベラルーシは本来はヴィテプスクのような街や風土なのだと思う。

ただ政治が向いている方向が、ミンスクの閉塞感を生み出していると思う。

ただ自国の通貨を持ち、まだまだ身の丈にあった物価ですし、そういう意味ではウクライナ同様楽しめると思います。

ミンスクはできるだけ日数は少ないくていいと思います。

またび

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