今はアルメニアのエレバンにいます。
ここで個人的にものすごく感銘を受けた博物館に行ったので紹介します。
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パラジャーノフって誰?有名なの?
映画監督です。
グルジアの鬼才セルゲイ・パラジャーノフ。
鬼才と言われる映画監督に共通な印象、「なにこれ?」「意味わかんない」「けどぶっ飛んでる」
まさにそれを体現した監督です。
以下の二つのサイトが割と分かりやすく解説しています。
「ざくろの色」という映画が有名で、ポスターや画像を見たことがあるかもしれません。
この画一つとっても意味がわからないですよね。
僕も正直映画を観たことはありません。。。。。
でも興味があって博物館まで行きました。
それがここ
パラジャーノフ博物館Parajanov Museum 料金1000ドラム 10:30〜17:00
場所はエレバンの中心地からすぐ
スタジアムを見下ろせる丘の上にあります。
入場料は1000ドラム。大体2ドルくらいです。
17時までの営業なので、「15分しかないけど大丈夫?」と言われましたが、意地で見ました。
中はフラッシュなしで撮影可能です。
黒澤明とかみたいに、絵コンテとかセットの展示かと思いきや
いきなりこれ
人形に細工したり、小道具もたせたりとか、これ何のために作ったの?という印象。でもそんなのどうでもいいんだろう。パラジャーノフにとっては、自分が面白いものを作る。
これなんかは、ポットとコップを破壊してそれをまた並べて平面化している。
3Dから2Dヘの変換を見事アナログで実践している。
そしてコラージュ。
絵を切り取って貼り付ける。
ただそれだけのようなのだが、異なった素材が一枚の絵になるとそこに物語が現れるように思う。
自由だなーー。
昔文集とかで、気に入った写真を切り貼りしてレイアウトしたことを思い出す。
あれ無性に楽しかったんだよな。
そしてお待ちかねの画コンテがこれ
もう絵ですね。
でもこうした絵コンテじゃないとあの不思議な映像にはならないんだよな。
で黒澤明の絵コンテはこれ
やはり黒澤明も鬼才なり。
絵のヴィジョンがあるから、迫力のある絵作りができる。
まあ二つともイメージボードに近いですが。
とにかくこの博物館で感じたことは、「ああ、僕がやりたいことがここにある」っていう感銘。
別に芸術家になれなくても、ならなくてもいい。でも写真を切り貼りしたり、オブジェを作ったり、そういうものを創ることをしたい。そういうことに時間を使いたい。イランで見た、鏡を切り取ってタイルのように貼り付けてテキスタイルを創るやつとか
これ写真がわかりづらいですけど、鏡を入りとって星型を形づくっているそれが全体に広がると
こうなる。
すごいよね。
こういうのを手作業でコツコツ作り上げていくことにものすごい個人的に興味が湧く。
旅行をしていて、写真を撮っていて何か感じる虚しさがある。
風景を切り取って、瞬間を切り取って、確かにそれは唯一無二だし、二度と訪れることのない瞬間だし、でもそこに個性って出るのかって程、僕の写真技術や表現は高くない。
そして毎年何100万人という人が観光地を訪れ写真を切るとる中で、ほぼ埋没してしまうよなとも思う。
多分そこでできることは、訪れた場所の再編集になるように思う。
どことどこを組み合わせ、比較し、合体することで、新しい観点が生まれればいいと思う。と熱く書いているのだがどうやら今居るドミトリーグランドホステルエレヴァンがフルブッキングの為でないと行けない。
でもいいやこのドミはなんか、設備は最高なんだけど、ダブルルームを利用する割とリッチめな旅行者とドミは仕事を探しに来ている他国の人みたいな感じで少し楽しくなかった。
さあ次の宿を探そう。
次の宿はホステル「Vagary」ここはとても気に入りました。
で続きですが、
この博物館に、ヒントがあったと思う。
一つのコラージュが僕の生きる道ではないかと。
誰かが言っていたけど、何か一つで1位になるのは相当しんどい、でもできるものが複数あることの強みがある。
その全てがある程度のクオリティーでできる人間は統計的にそうそういないわけである。
自分が歩んできた道に自信も持って、それらを生かしてコラージュしていけたらいい。
40年、多くの人に出会い、多くの経験を積んだ、その一つ一つをつないでいく作業が40代からなのかもしれない。
まだ旅は続く。
考えなんてまた変わる。
それもまた良し。
そして、今この時点で僕が考えたていたことをここに記しておくことが今後の道標になるように思う。
パラジャーノフ監督、ありがとう。
あなたに限りない自由を感じたヤポーニャでした。
またび
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