ジプシーが多く住む国ルーマニアに行ったら、Romaに会わなんと!の前に命を知る

世界一周

 

ブナ・ジウナ(ルーマニア語でこんにちわ)

またびのまさるです。
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昨日と今日とで、明らかに何かが違う気がする。

皆さんも旅の中でそういう経験をしたことがあると思う。

またびでは、チベットと東チベット、カシュガル、1ヶ月いたイラン、そしてアウシュヴィツがそう。

今回また、新しい体験をさせてくれる旅になったので紹介します。

ジプシーの家や村に行けるツアーがある。しかも大して高くない!やる気回復

ヨーロッパに入って1ヶ月。物価の高さもあって秒速で回る、南京虫などとても疲れが出てきた。

正直、シギショアラという街でドラキュラが生まれた家があったが、僕は中に入る気さえ起きなかった。

観光に疲れていた。

ルーマニアに来てやりたいことはともう一度問うてみた。

そうだ、ロマの人たちに会いたいな。

ルーマニアは世界で一番ロマの人たちが住んでいる国だ。

その数まるまる185万人。

(写真は後述のサイトから引用)

ロマと言ってもよくわからない人はジプシーと言った方がいいかもしれない。

定住せず、国境をまたいで生活する人。

ルーマニアの街中では派手な衣装を着たロマの人たちをちらほら見る。

彼らがジプシーと呼ばれ「スリをする」「貧しい」「ナイフでリュックを切り裂いて中身を盗む」なんて話も聞く。

ある意味蔑まれてきた人々だ。

彼らの生活に触れるプロジェクトがあるとこのブログで知る。

Tzigania Tours: Gypsy Tourism
ジプシーに会えるプロジェクトを行う「Tzigania project」チャックが一人で運営

チャックというおっちゃんが一人で切り盛りしている。英語は堪能だ。

このサイトは、しっかり作ってあるのだが、何が情報量が多くてとてもわかりづらい。

①「Peasant Meal」農家の食卓(Brasov起点)

チャックの経営するホステルに泊まり、近所の農家の食卓でご飯を食べる。肉はその場で捌く。鳥とうさぎで値段が違う。

「Forest Gypsy」森のジプシーに会う。(Brasov起点)

チャックのガイドが必要。チャックのホステルから車で途中まで向かい、その後馬車で村に行く。もっとも貧しく、社会的地位の低いとされる人々。

「Gabor Traditional  Roma」上の写真の人に会えるプロジェクト。(Sighisoara起点)

④「Lautari Musician Homestay」ミュージシャンの家に泊まる。(Sighisoara起点)

ここで注意して欲しいのは、上二つとした二つで起点の場所が違うということだ。

ブカレストから来る場合は、まずブラショフに行くだろうから、まずはチャックのホステルに泊まってからがいいと思う。僕は北から来たので、最初に③のGaborに会って、その後「Foredt Gypsy」と「Peasant Meal」に参加することに。

まずはチャックのホステルへ ブラショフから1日3本しかないバスで40分 8lei

ブラショフからは早朝と、昼と、夕方の1日3本しかバスがない。

バスは駅の隣のアウトガーラ(バスステーションの意味)から出ている。(Valceleまで)

行き方や時間などはサイトから引用。とにかくまずチャックにメールをすることをお勧めします。

By BUS departing from BRASOV
Bus to Valcele departs at bus station at Brasov “gara de north” (main train station). Bus departs Mon-Fri: 7:30 AM / 4 PM / 7:30 PM. Sat and Sun: 7:30 / 4 PM  (40 minutes – 6 lei). Step down at Valcele (last stop).

彼がChuck(チャック)。早口で、忙しく、必要な時にいない人

Chuckのホステルは写真で見ると意外に小綺麗に見えるが、中は男が管理するホステルそのもの。

片付けはほぼできていない。

庭の草はぼうぼう。

シャワーはなし。

水道もない。

トイレはボットンで、座ると木肌がチクチクと痛い。

キッチンも使えると書いてあったが、使えそうなのは、コーヒーメイカーくらいなので、早々に自炊は諦める。

どうやら同じプロジェクトに参加する旅人がもう一人いるようで、彼はなんとBrasovのホステルで僕のベッドの下で寝ていた彼だった。

オーストラリア出身。彼は車で来たようだ。失敗したな乗せて来てもらえばよかった。

自炊が無理なのでほぼ自動的に「Peasant Meal」に参加することになる。

「Peasant Meal」 隣のアンタルさんの家で鳥を頂く。

なんてことはない。隣の家の百姓家で夕ご飯を食べる。

野菜メニューは35lei.。鶏肉をその場で捌いて食べるプランは60lei。うさぎを捌いて食べるプランは160lei。二人だと30leiずつ(7ドル位)

相談して鳥肉を選ぶ。

まさに庭にいる鶏を選び、切り株の上で、首を鉈で一太刀。

鳥は、首が取れた状態でも、足や羽をしきりに動かしている。

手を離すとそれこそ走り出すという。

頭がないのに、走り出すというのはどういうことなのだろう?

脳が神経に指令を出して筋肉が動くのだが、その指令がなくなってもしばらく続くのだ。

「逃げろ」「走れ」という脳からの指令が、殺される前の鳥の脳内に溢れかえっていたことが想像出来る。

僕は、羽と足を抑える係をする。

鳥の体温の暖かさと、足の欠缺運動の力強さを僕は一生忘れないと思う。

10分ほどで鳥は動かなくなる。

そのあと、沸騰した鍋にさっと入れ、羽毛をむしり取る。

驚くほど、簡単にスムーズに羽が取れる。そして羽にも人間の毛髪同様、毛根らしきものがあることを知る。

周りには鶏が集まってきて、肉や血をつつこうとしている。

彼らは仲間が死んだことをわかっていないのか?

鳥にも感情があるのだろうとは思うが、なんか鳥は大丈夫だと思った。

僕はベジタリアンでもないし、多分これからも鶏肉は食べていきたいと思う。

ただこの命を頂くという過程はやはり必要不可欠なんじゃないかと思う。

体温と筋力、生きていたことの名残を、命を頂くものは知らないといけないように思う。

この後、夜空の下で、3時間鍋が出来上がるまで待つ。

その間、ビールと地酒の木の実を入れたウォッカのようなものをしこたま飲む。

3時間待った鍋はやはり絶品だった。

美味しさに時間が不可欠だ。

Chuckは出来上がるころに現れた。今頃遅いよ。

豚の解体 これはプロジェクトにはないけれど、タイミングがよかったようだ。

次の日の朝9時に豚を解体するから見に来いと言われる。

オーストラリアの彼は断ったが、僕は躊躇したが行くことにする。

ただの不快感で終わることを少し恐れていた。

インドネシアのトラジャで葬式の際行われる牛の屠殺を見たときに、とんでもない不快感を感じたからだ。

豚は鶏と違って、ブーブー騒ぐそうだ。

不安を感じながら当日参加する。

命をいただくということ

Chuckはもちろんいない。

豚は農家の家から離れた共同の豚小屋の中にいた。

豚小屋の中に来いと案内されたので、中に入る。

豚が一斉に身を寄せ合い、物陰に隠れる。

豚と目が合う。

とても静かで張り詰めた雰囲気。

それは命の選別の瞬間である。

豚は明らかにわかっていた。誰かが今日殺されるかを。そしてそのことの覚悟を。

鳥とは明らかに違うように感じた。

選べれた豚の足をロープで縛り、外に連れ出す。

そして三人がかりで豚を抑え、豚の喉にナイフを突き刺す。

やはり豚もすぐには死なない。

血を流しながら、悲鳴をあげながら、ゆっくりと最後は痙攣し、死んでいく。

動かなくなるまで10分くらいはかかったように思う。

豚を手押車に乗せて家まで運ぶ。

その顔が愛おしく見えるのはなぜだろう。

まずは、ガスバーナーで全身の毛を焼く。

これは結構念入りに行う。

1時間近くはやっていたように思う。

焦がして、ナイフでこそぐ。これを何度もくりかえす。

ここまでこんがり焼いた後に、最後は水で洗い、タワシでこする。

ここまでに2時間はかかったと思う。

男たちは、日常話に花を咲かせながらも、阿吽の呼吸で役割分担をする。

解体はまだこれからなのに、解体前でこれだけの大仕事だ。

磨き上がった豚の体を見て欲しい。

とても綺麗だ。

こんなに丁寧に、大切に豚を扱っていることに僕はホッとした。

トラジャとは違う。

豚もなんか喜んでいるように見えるのはちょっと誇張が過ぎるだろうか?

なぜかリンゴをくわえさせ、その後解体する。

多分その後に、頭を落とすときに、顎を切りやすくする為と思われる。

血抜きをしたためが、血はほとんど出ない。

背中からナイフを入れる。

その脂身の厚いこと。

脂身から皮を剥いで、食べろと勧めてくる。

塩をかけて食べるようだ。

まさかの生肉か!

不安ながらよく噛んで食べる。

味はとても美味しい。コリコリして肉の香りもする。

皮は食べると精力がつくらしい。

その後も勧められる度に食べた。

でもこっそり一部は犬にあげた。

背中から二本切り込みを入れたら、まずは頭を切り離す。

その後、しっぽから背骨までを一気に切り離す。

その後内臓を取り、ほぼ肉屋さんの状態となる。

ここまでに4時間はかかったと思う。

大の大人が、三人で4時間をかけて、部位ごとに切り分けて、丁寧に豚肉を扱っていた。

僕はその後、ForestGypsyに会いに行ったが、彼らはその間も、今度は切り分けて豚肉で料理を作っていた。

夕食は豚肉料理だった。豚肉の煮込み、モツ煮は臭みもなく最高に美味しかった。

豚を飼育していた者が、豚を捌き、調理し、そして豚を食らう。

その周りには犬、鳥、アヒル、豚がガヤガヤ生きている。

彼らも同じく豚を食らう。

命が命を育み、そして命を託して、命を捧げていく。

動画を撮ったので少し見て欲しい。

Peasant meal

アップするのに少し迷ったけれど、これは善悪とかではないし、僕は生きるという営みと大切な過程だと感じた。

食卓に並ぶ前に、僕たちから見えないようにされている、命をいただく過程を少しでも感じてもらえたらと思う。

気分を悪くしたり、ことさら面白がって動画を上げる訳ではないことをわかって欲しい。

次にジプシーに会ってきた記事をあげます。

またび

 
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