グリュースゴット!(オーストリアの言葉でこんにちわ)
またびのまさるです。
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20記事目にウィーンについて書けることを幸せに思います。
ウィーンは2018年のなんかの調査で
「世界で最も住みやすい都市 1位」
に選ばれました!
ソースはこちら
でも大阪が3位というあたりでこの調査「大丈夫か?」って思うけど。
ウィーンの感想を旅行者に聞くと、決まって第一声が
「高い」「クソ高い」「トゥー・エクスペンシブ」
確かに高いです。
ドミトリーの宿も一泊2000円くらいですし、夕食を食べると大体2000〜3000円。
やすいケバブで400円位です。
地下鉄なんて300円位かかりますから。
厳しい国なんです。
でもウィーンを歩いていて僕はある光景を見ました。
ちょうど週末で、通りではフリーマーケットのような出店が出ていました。
この動画をちょっと見て欲しい。
ある一角で、子供が路上で自分たちのおもちゃ、勉強道具を売っていた。
しかもそれは大人がお金を管理してとかではなく、子供達が商いをしている。
すごくいいなって思いました。
こういうことを日本でもやりたいなと。
フリマは出店料が3000円くらいかかる。メルカリは便利だろうけど、直接人と人で商いをするということではない。
ウィーンではそれが普通に行われていました。
そしてもう一つ。
今度は大人なんだけれど、すごく古い建物に囲まれた中心部の公園で、まさかのDJブースがあり、ゆるい音楽がかけられている。
その動画がこれです。
パーティーピープルのようではなく、なんか一人一人が好き勝手に体を揺らしたり、曲芸をしたり、お酒を飲んだりしている。何かを煽ったり、高揚させることはない。とても居心地のいい空間でした。
動画が微妙すぎて伝わったかわからないけど、少なくとも「フゥ〜!」とか「YEAH」とか言っていないことがわかったと思う。
そして、通りを歩くと、車道をスケーボに腰掛けた少年が滑っていく。目の前から車が来るけれど、クランクションを鳴らしたりせずに、少年が通過するのを待つ。
メトロの切符は300円位とものすごく高い。でも切符を買って、印字し、出るときは切符はいらない。つまり、切符が最悪なくても乗れるのです。違反した場合は100ユーロと言われていますが、僕がいた3日間で切符を監視する係の人に一回も会わなかった。(僕は切符を買いました)
近隣のハンガリー・ブダペストでは、改札に係員が必ず立ち、切符を刻印したかチェックをする。また降りるときに、切符の確認をされることもあり、罰金をとられたという人も聞く。
同じメトロのシステムでもこうも違うのです。
まあ日本ではそもそも切符がなければ入場すらできません。
たったこれだけのようであるけれど、僕はこのウィーンという街の「寛容さ」というか「おおらかさ」と「人を尊重する」という姿勢をすごく感じました。
アフリカ系の人も増えるのもウィーンの特徴です。
文明の交差点がイスタンブールであるとするならば
民族の交差点がウィーンであるようにも思う。
すなわち文化・芸術の交差点とも言えるかもしれない。
これが「都」だなっていう圧倒的なスケールの大きさを感じました。
1位 アルベルティーナ美術館(Alvertina)
もう最高すぎます。
展示品の質(モネ、ピカソ、シャガール、ルノアール、マティスさんもいました)
そして展示してある場所がハプスブルグ家のプライベートな宮殿で、これもまた見事。
僕はシェーンブルン宮殿も行ったのだけど、内装は断然アルベルティーナの方がいい。写真も撮れるし、入場時間を指定されることもない。シェーンブルン宮殿は中に入る必要はないと思います。14ユーロしますし。
この美術館を見ずして死ねないなと思いました。
マリア・テレジアの義理の息子アルバートが邸宅を譲りうけて、彼が大切に集めた素描の絵をもとに宮殿を美術館にします。その後、現代の絵(ピカソ、モネなど)を借り受けて現在の美術館になっている。他の人の口コミで否定的な意見があります。
ようは所蔵されている全ての作品は見られないと云うことです。
特別展の場所が多い関係で、全部は並べられない。
出会いものだと思ってください。
僕はデューラーの「野兎」さんは出会えませんでした。
僕が行った時は「モネ」の特別展だったと思われる。
モネさんが形なんてどうでもいいんだっていう感じで書きなぐっているのを勝手に想像していました。不思議ですね。形を外れて、タッチだけでも、自ずと形というか本質が見えてくるっていう。絵は本当に人間の英知が詰まっているように思います。
2位3位というほど、ウィーンは観光しませんでした。
レオポルト美術館ではオーストリアの画家クリムトさんとエゴンシーレさんが見れます。
好きな人にはたまらないと思います。
僕は大学の英語の授業でなぜか教材が美術本だったんです。
そこで見たエゴンシーレに衝撃を受けました。
この痛々しい絵は何なんだ。
やりたくないことだけはわかっていたけれど、やりたいことが見つからないその時の自分を、シーレさんは描いていると勝手に感情移入していた訳です。
あれから20年後。
こうして出会えました。
あの時の自分がいると勝手に思い、感傷に浸ったまたびでございます。
全然似ていないんだけど。でもシーレさんの奥さんが、僕の妻ちゃんに似ているということがわかったのでそれだけ満足です。(なんとシャガールさんの奥さんも僕の妻ちゃんに似ているのです。嬉しい)
街歩きは楽しいですし、シャーンブルン宮殿一体の公園はとても綺麗です。(中は入る必要を感じなかった)
何が楽しくて、豪華絢爛な生活をしていた人の部屋を、庶民がお金を払ってみるのか僕には少し意味が見出せませんでした。飾られている絵も、いわゆる肖像画です。画家が楽しんで書いていない絵です。
「フンデルトヴァッサーハウス」にも行きました。
思ったよりも市街地の中にあるため、建物は写真に収めずらいです。自由な建築で、僕は彼の写真集にとても感銘を受けたのですが、少し規模が小さかったかなと。
ただ彼の言葉はとても好きです。
「直線は無慈悲だ」
まさにその通りだと思います。自然界に直線はありません。直線で何かをくぎろうとする時、それは恣意性や強権的な匂いすら感じます。
戦車が通りやすそうな、直線の大通りが僕はどこの国でも大っ嫌いです。
僕はオペラもクラシックコンサートも行っていません。でもまたいずれウィーンに来た時に挑戦したいですね。
もう一度来たい。
それがウィーンの魅力なのかも知れません。
なんかすごく旅ブログっぽく書けました。
またび
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