サラマッ シアン(インドネシアの言葉でこんにちわ)
またびのまさるです。
ちょうど一年前に訪れた時のことを改めて書きます。
世界一周を始めて最初はブログをやっていなかったので、おっかけになってしましました。
しかしこのインドネシアのパプア。
世界一周してみて、アフリカも少し見た中でも、やはり異質というかとても変わっているので紹介させてください。
※注意 2019年9月23日に、ワメナで大規模な暴動が起きて、今ジャヤプラ→ワメナ間の飛行機が欠航しているようです。ちょっとしばらくワメナには入れないようです。
インドネシアのパプアとパプアニューギニアって違うの
ニューギニア島は左半分がインドネシアのパプアです。
ただ住んでいる人も、パプア人が多く、インドネシアとは全く違った雰囲気です。
観光の目玉としては、ワメナでコティカをつけた裸族のダニ族に会うこととバリエム渓谷のトレッキングである。
あとはPapua.comというPCの会社があり、日本人の登山家・冒険家でもある藤原さんが経営しているので、訪れたいというのが目的。
ワメナへのアクセス・行き方
陸路ではアクセスできません。道がないのです。そのため、ニューギニア島のジャヤプラから飛行機で行くしかありません。
この飛行機は満席になることが多いため、必ず往復チケットを予約しておきましょう。
でないとパプアから出られない。。。パプアはインドネシアの中でも最も物価が高いので注意です。
パプアには日本人の藤原さんがいる Papua.com
パプアにはもう10年以上も現地で起業し、生活をしている藤原一孝さんがいます。
藤原さんはPapua.comという会社を経営していて、ネットカフェ、動画撮影、許可申請などの仕事をしています。もちろんパプアの観光の手配もしています。
パプアの観光はやはりスラットジャラン(入域許可書)を取ったり、裸族のダニ族に会うなど、コーディネートしてもらった方がいいと思います。
僕も結局全部お願いしました。ワメナの街に旅行会社があるかと歩きましたが、かなり発展していない街なので、見つかりませんでした。ホテルなどで頼むのが一般的なのかもしれませんが、折角藤原さんがいるので、Papua.cおmに任せましょう。
この藤原さんとても異色な人です。
僕も知らずに会っていたのですが、
新宿の三角ビルを素手で登ったり、ウィンドサーフィンを日本に広めたり、さらに日本からヨットでニューギニアまで行くなど、冒険家です。
詳しくは冒険歌手・珍世界最悪の旅を参照。ヨットでのニューギニアの旅のことが書いてあります。この中に、「空白の五マイル」の著書角幡唯介さんも参加していたとは。。。
僕は藤原さんを調べて、角幡さんを知り、彼の出版講演に行き、北極旅行に興味を惹かれました。こういう「知る」の連鎖が旅の楽しいところです。
藤原さんの目は、眼底までもがむき出しのような迫力があります。なんでも見てやろう掴み取ってやろうというような。同じ眼差しを角幡さんにも感じました。それは死や危険というものを見てきた、接してきた人の面立ちなのかもしれません。ギョロっとしています。
藤原さんに会うというだけでもパプアに行く価値はあると思います。
藤原さんのfacebookがあるので是非、行く際は連絡してみてください。
8月7日にパプアで年に一度のイベント「バリエム・フェスティバル」があったようです。その様子も藤原さんのFacebookで見られます。
パプア(ワメナ)は物価が高い!
ワメナは内陸部にあり、空路でしかアクセスできません。そのため、物価がインドネシアの他の場所に比べ、物価が高いです。でもここで諦めないで欲しい。僕はアフリカも行ったけれども、ワメナの異質さってのはとても独特だと思います。それだけ見る価値はあります。
泊まったホテルはBaliem Pilamoホテル ワメナでは一番マシなホテルです
安いダブルルームで一泊45万ルピア(30ドル)くらいしました。
他にホテルを探しましたが、入り口が雑然としていたり、暗かったり、多少安全に問題がある地域なので、宿泊代は惜しまない方がいいと思います。
ワメナの観光は二つ!①ダニ族の村を訪れる②バリエム渓谷のトレッキング
ワメナでやることは多分この二つです。
①まずは何と言ってもダニ族
裸にコテカと呼ばれるケースだけで生活している。ワメナの街でも少し見かけるが、もう服を着ている人が多数である。
藤原さんにガイドのヨナスさんを紹介してもらい、ペテペテという乗り合いタクシーでダニ族の村に行きました。ヨナスさんのガイド料は半日で大体50ドルくらい。
村の訪問の他に、ダンスを見られるというオプションがあり、藤原さん曰く見ておいた方がいいというため、お願いする。
それは150万ルピア(大体100ドル)。
村に着くとまずいきなりウォーリアーダンスと呼ばれる戦いの儀式が始まります。前振りもなく、ヤリさんが現れ、物見櫓に登って雄叫びをあげます。
すると草むらからわさわさと
こんな感じで茶番は続きます。
一通り戦いが終わると戦士が集って歌います。
ウォーリアーダンスが終わると、村の中に入り、その中で今度女性や子供も登場しウェルカムダンスが始まります。
その後、村の皆さんが小さなマーケットを開いて、お土産を買うように言われます。本当はタバコを1カートン持ってくる習わしらしいのですが、ヨナスさんが忘れたため、僕らはお土産を何か買わないといけない。もちろんコテカを買いました。
ダンスの見学料を払うとヤリさんは
ダニ族では商売が成立すると
「ウォ、ウォ、ウォ、ウォ」と雄叫びをあげるのですね。こちらも「ウォ、ウォ、ウォ、ウォ」と返して互いに商売成立の喜びを分かち合う。こういうの良い風習だな。
ダニ族の女性は両親や兄弟を亡くした時に、自分の指を切り落とすのだそう。彼女は両親、兄弟を失い、指を落としていました。悲しみの外部的表現
② バリエム渓谷のトレッキング
僕らは半日のコースでした。送迎を藤原さんのジープでお願いする。これも往復で80万ルピア(50ドル程)かかる。道の悪路であるため、普通のペテペテやタクシーではいけないため、致し方ない。
この川沿いをただ歩くだけであるが、コースによっては現地の家に宿泊したりもできるよう。僕らは半日だけなので歩くだけ。
途中に出会う人々も、ダニ族の人たちのように観光を意識したものではないため、とても自然です。
自然の中にいる人々がとても調和して
綺麗だったな。
ガイドのヨナスさんが、野良のというかリアルなダニ族の人を見つけ、タバコを渡し、撮影させてもらう
でも僕は、最初のうつむいて座っている写真の方が好きだな。彼らにとっての自然が僕らにとっては好奇の対象となり、でもそれが彼らにとってビジネスにもなりうる。好奇の目で現地を訪れながら、自然を求める旅人の欺瞞に苛まれながら。
景色の中にいる彼らがそのまま美しいと思う。
ワメナの街に帰り、夕ご飯を食べると、店にコテカをつけたダニ族の老人が入ってきた。僕を見て、身振りで写真を撮れという。そしてタバコかチップをくれと言う。僕はやぶさかではなかったけれど、定食屋のマレー系のお兄ちゃんが「お金を要求されるからやめておきな」といい、老人を追い払った。老人は額を指で右から左に動かすポーズをする。多分それは、彼らが表す怒りのポーズであったように感じた。それを見たマレー系の店主は、彼らのジェスチャーを笑い、手で店から出るように追い払った。ダニ族の人たちが脈々と伝統の中生きてきたその地で、後から来た者に、旅人に彼らの伝統を理由に珍しがられ、または嘲笑の的となる。伝統がいつか見世物になり、後進的と揶揄され、人々は服を着るのだろうか。コテカをつけて人々は観光用にだけ伝統を身にまとい、日常では恥から服を着るようになるのかもしれない。それは時の流れだ。でも腑に落ちないのは、やはりその伝統に少しでも敬意(リスペクト)を払いたいということだ。最初は面白半分で観光に来たけれど、ヤリさんにお金を支払ったおきに「ウォ、ウォ、ウォ」と互いに喜びあうのは、カードやIDで精算して終わりという利便性一辺倒の世の中にあって、とても大切なものを教えてくれたように思う。この人のためにお金を使うことの喜び。
パプア住民「我々はサルじゃない」 インドネシアで反差別暴動
https://www.bbc.com/japanese/49447029
この間、ニュースになっていました。インドネシアでパプア住民による反差別暴動。パプアのレストランで感じたあの嘲笑は、やはり侮蔑的、差別的なニュアンスを持っていたのだ。
旅は、景色は、世界は常に動いていて、そして新しいものが生まれると同時に、古きものは姿を消していく。
ダニ族の営みこそはまさに、これから消えていこうとする原始人類の営みであるように感じ、だからこそ、ちょっと値段が高く、不便ではあるが、旅行に訪れる価値がある場所だと思います。
日本人は一年間に20人くらいしか訪れないそうです。
20分の1になりましょう。
久しぶりのまたびでした
ブログは続けます。脳が仕事を始めると、どうしてできない方向に、できない理由探しを始めてしまうのでしょう。
それが目下の悩みです。
そしてまたまた、もはやすでにまた旅に出たいと日々思っています。
そのためにまずは貯金!
またびでした。
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