サラーム(エチオピアの言葉でこんにちわ)
またびのまさるです。
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水曜どうでしょうでサイコロ・深夜バスの旅を僕は好きでよく見ています。
でも世界にはあるんですね。
どうでしょうを軽く超える
最恐のバスが
その名も嘔吐と腰痛と満員のバス。
ラリベラ6:00発デシー行きバス 200B ラリベラって何?
ラリベラってなんだ?
とみなさんお思いでしょう。
エチオピアには地面を掘って作った岩窟教会群があります。
12~13世紀、ザグウェ朝7代国王ラリベラが建設を命令して作られました。
当時キリスト教の聖地エルサレムはイスラム教徒が支配していたため、「第二のエルサレム」をエチオピアに建設したと言われています。
変わってるでしょ?
このラリベラって王様。
自分の国に聖地を作っちゃう。
しかもそれがまた独特な。
地面に十字架の形をした教会を掘っちゃう!(セントジョージ教会
それと信者たちの白装束がまた独特です。
全員羊飼いみたいな
独特な雰囲気があります。
エルサレムを観たまたびとしてどうしても見ておきたい。
教会シリーズ、エルサレム、アトス山、アララト山、シナイ山を観光しているから余計見逃せない。
でもこのラリベラ
観光するにあたって二つの懸念がありました。
一つ目 入場料が高い! なんと50ドル(5500円)!
二つ目 直通のローカルバスが無い!(移動に時間がかかる)
まあ入場料についてはまあ仕方ありません。ペトラ(約7000円)よりマシ。
でも二つ目が地味に痛いのです。
ラリベラへの行き方 ①飛行機②チャーター車③ローカルバス乗り継ぎ
行き方はざっと3つ
①一番メジャーは飛行機です。 約1時間
アジスアベバからもメケレからも飛んでいます。
また入国の際にエチオピアン航空を利用した人は、Eチケットを提示して、正規の半額で乗ることができます。移動時間も1時間。時間のない人は飛行機一択です。
②お次はチャーター車です 約12時間
アジスアベバからはETTという旅行会社では手配できないと言われました。
ダナキルツアーの起点・メケレからは一人30ドルでランドクルーザーをチャーターしていきます。これはメケレのETTで手配できます。朝7時30分出発です。
またびはこれでも良かったのですが、一緒に値段を聞いたドイツ人が、「いや。俺はやめておく」と言った後の、きらりと光った目を見て止めました。
感じたのです。
「あー。この人、ローカル乗り継ぎでも勝算あると思っているな」
またびはこの直感に従ったのです。
③ローカルバス乗り継ぎ 約12時間
メケレからは1日(約12時間)で行けます。
アジスアベバからは二日かかってしまいます。
このルートは後述します。
なのでほぼ②のチャーターと同じ時間ですね。
これね。意外と
待ち時間少なく移動できます。
ルートは
・7:20メケレ→10:30アラマタ(Alamata)100B 道の状態⭐️⭐️⭐️
・11:00アラマタ→12:30ウォルディア(Weldia)40B ⭐️⭐️⭐️
・13:00ウォルディア→16:40ガシャーナ(Geshena)100B ⭐️⭐️
(直通がなんか人が全然いなくて、またび一人でいくら出せるんだみたいな事言われたので、刻みました)
・17:20ガシャーナ→20:00ラリベラ100B ⭐️
合計340Bなので約14ドル。チャーターの半額でいけます。
またびは出発が少し遅かったです。
ドイツ人は6時発でメケレを出て、ウォルディア→ラリベラの直行便が100Bで乗れたそうです。
遅く出ると、残るのは割と値段をふっかけてくる連中なので交渉が面倒で疲れます。
ラリベラの入場券は5日間有効で50ドル
なので、ゆっくり二日かけて見るのも手ですが、意外と一日で回れます。
チケット事務所は6時から開いているので、ぜひ早朝の方がいいと思います。
ただまたびは前日の移動で疲れて、出発が9時過ぎでした。
朝、午前中に祈りが集中しています。
巡礼者も多いです。
この馬がどういう使われ方をしていたか見たかったです。
この巡礼者は死者を弔っていたようです。
午後にはもういなくなっていました。
やはり早朝が狙い目だと思います。
セントジョージ教会に巡礼者がいる写真が一番理想ですもんね。
ある人は二日目に早朝を狙ってもいいかもしれません。
ラリビアは建物というよりも巡礼者も込みで、本当に独特な世界を形成しています。
大昔のキリスト教の信仰が服装も含めある程度そのまま残っているようにも思えます。
最恐のバスは帰りの便 ラリベラ→デシー(Dessie)200B
巡礼も終わり、次の日アジスアべバに帰ります。
これは、飛行機だと1時間ですが、
バスだと二日かかります。
バカじゃないかと思うでしょうが
二日かかります。
確証はありませんが、1日でダイレクトで行く相乗りのバンがあるようです。
僕も声をかけられました。
ドイツ人曰く900B(3600円)だそうです。
ただ一日だとしてもアジスに着く時間が遅くなるので止めました。
ルートは
一日目 ラリベラ→デシー(Dessie)約220km 約8時間 200B
二日目 デシー→アジスアベバ 約10時間 162B
みなさん。エチオピアは夜行バスが法律で禁止されているので、早朝便しかありません。そのため、二日かかってしまうという訳です。
そして最恐のバスにいよいよ乗車することに
ここから先は食事中の人は避けてください。
最恐が最恐たる所以 行きと道が違う
メケレからラリベラに来た時は、ガシャーナという街を通りました。
そこもそこそこ路面は砂利だったので、悪かったです。
なので僕はまあその程度だとタカをくくっていた訳です。
しかし、帰りはガシャーナを経由しない道を行く。
その道が
超絶悪路
本当に大げさからもしれないけれど、荒波の中を時速20キロでガシャンガシャン揺られながら行く。
しかもバスはもちろんサスペンションというものはなく、
衝撃を乗客がそのままサスペンションする形になります。
たった100km程度の道を進むのに5時間程度かかるのです。
地獄の5時間 座る席を間違えた!
バスは後ろの方が揺れが激しい。
これ常識ですね。
よりによってまたびは一番後ろの窓側に座ってしまったのです。
もちろん乗客が目一杯乗ってくるので、後ろもぎゅうぎゅうです。
バスが動き出し、早速舗装されていない道に入るます。
段差があると、衝撃で腰が浮きます。
それが延々と続くのです。
開始30分程で、僕の隣の痩せた若者の元に、乗客らの手渡して黒いビニール袋が渡されます。
第一ゲロの始まりです。
彼は吐くときに、両足を開くので、その開いた感じと上半身の揺れで、吐いたなってことが隣の僕の体にダイレクトに伝わります。
これが究極の共感です。
しばらくすると他の乗客も吐き始めます。
その度に黒い袋が手渡され、吐き終わった袋を窓から投げ捨てます。
僕の隣の痩せた若者も、もう屠殺されたヤギみたいな顔をしてぐったり首を前のシートに乗せています。
前に座ったオヤジが気をきかせて、若者の吐瀉物でパンパンに入った日ルールを窓から捨てようとしました。
この旅 最大の悲劇 そしてモライの最大のピンチ
悲劇は起こりました。
オヤジの好意が、3秒後余計なお世話に変わった瞬間です。
バスは悪路を走っています。
もちろんものすごい揺れるんです。
そのことをオヤジも僕も忘れていました。
窓の外に捨てられようとしていたゴミ袋が突然の揺れで
決壊したのです。
オヤジの手にこぼれるゲロ、シートにぐっしょり垂れるゲロ。
父さん、地獄です。(北の国から風)
オヤジはこぼれたゲロを手で払うので精一杯。
僕は目の前を見まいとして、頭からフードをかぶり、口と鼻を覆う。
人のことなど心配していられない。
僕は僕のことをやるしかない。
つまり、もらいゲロをしないことだけに集中した。
目の前の惨事はこれからバスがデシーに到着するまで物体も香りものこっていた。
目に入る度にもらわないように注意した。
その後もバスの揺れは変わらず、5時間揺れる付けた。
多分20人以上が車酔いになっていたと思う。
変な習慣で、最後に黒いビニール袋をバスのもぎりが持って乗客のところを回っている。
乗客は1ブルだけビーニル袋を入れる。
最初は寄付かと思ったが、どうやら吐いた人はビニール袋代を払うよう。
僕は吐いていないけれど、これだけの惨事をくぐりぬけた同志に敬意を表して5ブル寄付した。
モギリがサムアップをする。
もうみんな一緒に戦った仲間だよ。
ウォルディア以降は舗装された道になる。
ようやく地獄の時間も終わりだ。
隣の屠殺されたヤギのような顔をした男はウォルディアで逃げるように降りて行った。
みんな思っているはずだ。
何が楽しくて、気持ち悪くなるために、
お金を払っているんだ?
一刻も早く道が舗装されることを願う。
途中、バスは昼休憩で食堂に入る。
注文もしていないが、ほぼ自動的に運ばれてきたのは
インジェラ!だ
奥でぐったりしているオヤジです。
彼は食べられませんでした。
でもまたびは完食です。
我ながら
強くなったなと実感して瞬間です。
想像しない。
ありのままを頂く。
それこそがエチオピアの過ごし方です。
バスは無事デシーに着きました。
その場で明日のバスチケットを買います。
ABAYバスとかいいバス会社もありますが、1stバスでも十分いいと思います。
料金は162Bです。
ホテルは幹線道路沿いに何軒かあります。
激しい回でした。
結果一番の被害は腰痛でした。
ここで学んだのですが、揺れの激しいバスはお尻の下に寝袋を敷くだけでだいぶ違いますよ。
なんかエチオピアのいいところあんまり伝わっていないのが残念です。
次に伝えます。
またび